同心整骨院コラム

2021年7月 6日 火曜日

スポーツなどでよく起こる肩関節脱臼とは

 肩関節脱臼は若年者に多く見られ、女性より男性に多いのが特徴的です。
多くはラグビーなどのコンタクトスポーツ中に発生しますが日常でも起こる場合があります。

 それは転倒して身体より後ろに手を衝いた際に起こりやすいです。

 肩関節は上腕骨の骨頭(関節のボール側)と肩甲骨の関節窩(関節の受け皿側)で構成されています。
関節窩に対して骨頭が大きいため筋肉や靭帯で補強することで関節の逸脱を防いでいます。



 しかし、筋肉や靭帯で支えられる強度を超える外力が発生すると関節が脱臼します。
脱臼が発生すると肩関節を保護していた筋肉、靭帯が損傷します。
肩関節は前方に外れることが多いので前方にある組織が損傷を起こしやすいです。

 肩関節前方脱臼の症状は肩関節部の痛み、腫れがあり腕を30度ほど挙げ、手がお腹に近づく様な位置で弾発性固定されます。
弾発性固定は脱臼の特徴的な症状で、固定された所から腋を閉じようと他動的に動かしてみても固定された位置に戻ることを言います。

 スノーボードや日常での転倒時に肩関節や上腕に激しい痛みがある場合には迷わず病院もしくは整骨院などの医療機関にかかるようにしましょう。
肩関節脱臼を一度発症すると癖になる場合が多く、ひどい方は寝返りやくしゃみをしただけで肩が抜けるようになるので、リハビリや手術などの治療が必要です。

 また、肩が脱臼しにくくなっても不安定な関節を守るため肩甲骨の可動域が悪くなったり、肩の筋肉が過緊張を起こし、慢性的な肩こりに悩まされる方が大多数いらっしゃいます。
まずは脱臼をしてしっかりとリハビリをすることが大事ですが何年も前で全くしていない方は脱臼が一つの原因で肩こりを起こしている可能性があります。



 大阪市北区にあります同心整骨院では過緊張を起こした筋肉を緩め、弱化した筋肉を強化、リハビリすることで慢性化した症状を緩和させることができます。
また、当院では柔道整復師といった骨折や脱臼の怪我治療の国家資格を持ったスタッフが施術を行ないますので安心して受けていただけると思います。

 脱臼、肩こりなどでお困りの方はぜひ一度お越し下さい。

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2021年7月 5日 月曜日

後縦靭帯骨化症(OPLL)とはどんな病気?

 後縦靭帯骨化症(以下OPLL)とは背骨の椎体の後ろを支える後縦靭帯が骨に代わってしまう病気です。
骨化の多くは頸椎(首の背骨)に起こりますが胸椎や腰椎にも生じます。



 後縦靭帯が骨化することで脊柱管と呼ばれる神経が通る道が圧迫され頸部痛や上肢のしびれを引き起こします。
また、進行すると下肢のしびれや上肢、下肢の筋力低下、さらには深部腱反射や病的反射も出現し、痙性麻痺を引き起こします。
簡単に説明しますと、放っておくと手足が不自由になるということです。

 OPLLは日本人に多く100人あたりに2~3人かかるといわれており、女性より男性に多いのが特徴です。
原因は今のところ不明で、糖尿病の方やOPLLに罹患された方の兄弟の方がかかりやすいといわれております。

 診断はレントゲンもしくはCTで可能です。
神経の圧迫の程度はMRIで分かります。

 治療としては局所の安静を図るべく、頸椎に装具をつけたり消炎目的で薬などを使用します。
それでも症状が改善しない方は脊柱管の隙間を広げる手術や骨化した後縦靭帯を取り除く手術を行います。



 大阪市北区にあります同心整骨院では可動域が狭くなった首~肩甲骨にかけてしっかりマッサージすることで症状の緩和を図ります。
首コリ、肩コリでお悩みの方もしっかりと施術できます。
首肩の辛さでお困りの方はぜひ一度ご来院ください。提携している整形外科もご紹介できます。

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2021年7月 4日 日曜日

足裏にしこりが出来るのは足底線維腫症かもしれません

 足底線維腫症とは足の裏に良性の腫瘍ができる疾患です。
足を背屈(反らす)と土踏まずの部分に硬い出っ張り、しこりのようなものが見られることが特徴です。



 痛みはそれほど強くないので放置しているとだんだんと痛みが強くなっていきます。

 よく似た疾患で足底筋膜炎というものもありますが、起床後の一歩目、長時間デスクワークをした後の一歩目など、じっとした後の一歩目に痛みが強く出ることが多く、しこりも見られません。

 足底線維腫症の方の多くは第4指MP関節(指のつけ根の関節)の掌側に同じようなしこりが見られることがあります。

 足底線維腫症は足の裏のアーチが落ち込んでいる偏平足の方は負担が多くかかり腫瘤が大きくなる場合が多くあります。
足の構造を正すことで足底に負担がかからず、痛みの緩和に繋がります。

 痛みがひどい方は病院でステロイド注射などを数回行うと症状の改善が見られます。
しかし、落ち込んだアーチを改善させないと再び症状が現れます。

 大阪市北区にあります同心整骨院では落ち込んだアーチを改善させ、足底に負担のかからないような整体を行うことが可能です。
また、アーチが落ち込んだ方はタコや魚の目に悩まされる方が多いです。



 同心整骨院ではタコ、魚の目をきれいに取り除くドイツ式フットケアを導入していおります。
足底線維腫症やタコ、魚の目でお困りの方はぜひ一度ご相談ください。

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2021年7月 3日 土曜日

背中のこわばり、もしかしたら強直性脊椎炎?

 強直性脊椎炎とは、脊椎や骨盤の仙腸関節に炎症が引き起こされる病気です。
免疫作用が過剰に働いて自分の組織を攻撃してしまう自己免疫疾患のひとつです。20代~40代の男性に多く起こる病気です。



 症状は人によって様々ですが、多くは腰~殿部にかけて痛み、徐々に背中や首、四肢の関節へと広がっていきます。
進行すると身体を伸ばしたり、曲げたりすることが困難となり、背骨は徐々に曲がっていき、後弯姿勢(前かがみ)になっていきます。

 強直性脊椎炎の痛みは安静にしていても良くならず、動いていくことでましになります。
また、初期には痛みが強い時と全く痛くない時があるのも特徴的な症状です。

 強直性脊椎炎は発熱や倦怠感、さらにはぶどう膜炎という目の病気を併発する場合もあります。
ぶどう膜炎は目の痛みや充血、飛蚊症が増えてきたなどの自覚症状がありますが早期の治療でほとんどの方が良くなります。

 強直性脊椎炎の原因は今のところ不明ですが、白血球にある抗原(免疫を司る細胞)のHLA-B27を持っている方に多く発症します。
なので、家族の方で強直性脊椎炎の診断を受けた方は注意が必要と言えます。

 診断はレントゲンや血液検査などで行ないます。

 治療としてはNSAIDなどの薬での治療で炎症を抑えます。
そして脊柱の可動域維持、向上のために運動療法が治療の基本となっていきます。

 普通の腰痛の方と同じように背中を伸ばしたり縮めたりするキャット&ドックなどが効果的と言えます。
やり方はステップ1、肩の真下に両手、骨盤の真下に両ひざが来るように四つん這いになります。目線は斜め前方に


ステップ2、目線をおへそに向けながら、骨盤を持ち上げ背中をあげて丸みを持たせるように伸ばします。


ステップ3、目線を上げて、肩甲骨を寄せながら骨盤の位置を戻し、背中を反らせて腹部を伸ばします。


これを、自然な呼吸でステップ2と3を10回繰り返します。

 大阪市北区にあります同心整骨院では、強直性脊椎炎の疑いがある方はまずは病院にご紹介させていただいております。
不安な方は同心整骨院へお越し下さい。
皆様のご来院お待ちしております。

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2021年7月 1日 木曜日

その股関節の痛みは特発性大腿骨頭壊死かもしれません

 今回は急な股関節痛を訴えている方は要注意な、特発性大腿骨頭壊死についてお話しします。

 股関節は骨盤(お皿)と太ももの骨(ボール)で構成されています。
特発性大腿骨頭壊死は太ももの骨のボールの部分である骨頭が原因不明で突然壊死する病気です。
日本では1年間に2000~3000人ほどの方が発症され、30代~50代の男性の方に多く見られます。



 原因ははっきりとはわかっていませんがアルコールとステロイド剤と関連が強くあります。
毎晩お酒を飲む方、前回のSLE(全身性エリテマトーデス)などの治療でステロイド系の薬を使っている方は注意が必要です。
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 症状は壊死した初期には見られませんが骨頭が潰れた時から急速に股関節の痛みが出現します。
壊死から症状の出現まで数か月から数年かかることがほとんどです。
多くは立ち上がったり歩いたりと、股関節に負担がかかる時に股関節痛が出現しますが徐々に安静にしていても痛んできます。

 大腿骨頭は血流が悪い部分が多く、多少の血流がある部位は痛みが軽減される場合もありますが、血流が少ない部位は痛みが長期化します。

 診断は進行すればレントゲンで可能ですが、初期の段階ではMRIでの診断が可能です。
治療は保存療法では杖などを使用し、股関節にかかる負担を軽減させ炎症を抑える薬を併用します。

 急速な進行が予想される場合は直ちに手術をします。
壊死が大きい場合などは人工関節置換術が施されます。

 大阪市北区にあります同心整骨院では手術後などで動きの悪くなった股関節の可動域を向上させるようなリハビリテーションも行えます。
今現在も人工関節置換術をされた方が通院中です。

 30代~50代でアルコールをよく飲む、ステロイド剤の使用がある方は特発性大腿骨頭壊死を疑ってみるべきと良いかもしれません。
病院も紹介できますので、不安なこと、症状がありましたらまずは一度ご相談下さい。

投稿者 同心整骨院 | 記事URL

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